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2016年6月19日 (日)

★『無名』(2):沢木耕太郎★

『無名』(2):沢木耕太郎★           H286181
沢木耕太郎:幻冬舎

2003年9月15日 第一刷 発行

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『第1章:天の配剤』

スポーツ関係の仕事をしている。
長野冬期オリンピックの年。父が入院・脳梗塞、軽い出血。

母と姉二人。父母と下の姉が同居している。

祖父は大正・昭和の時代に通信機器会社で成功した。

父と彼の兄の大伯父。

急に仕事が暇になったのは父を「看取らせる」
「天の配剤」だったのか?

 

『第2章:生きすぎて』

肺炎が徐々に進行して、食欲減退。
点滴を抜くのが心配で交替で泊まりこみ。

錯乱妄想も時々出る。
幻覚・混濁・・・お母さんに頼る気持ちが強い。

父は最大の読書家。昔の作品、声楽家、映画で会話をする。

交替で付き添う。
58歳の時に俳句を作り始めた・・・65歳で中断した。

前年の1月、父が88歳。自己顕示欲のない人。

「もうすぐ家に帰れるかな」
「少し長く生きすぎたかもしれないな」

・・・私は少し不安になった。

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『沢木耕太郎』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%A2%E6%9C%A8%E8%80%95%E5%A4%AA%E9%83%8E

 

スポーツライター、作家。

両親と姉二人、父の兄・・・大伯父と祖父。

丁度仕事が減り、時間が出来る。「天の配剤」と感じる。

作者が父を看取る迄の家族の物語。

大伯父は大柄でおしゃれ、父は静かで文学的。
若い時には小説を書こうとして断念したり、

祖父は大正・昭和にかけて通信機器製造で大成功するが、
後に不況等で没落する。

文学的な父、その素養を受け継いでいる作者。

濃密な関係があったにも拘わらず、
それでも疎遠だったと感じている作者。

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そう言えば私の場合にも・・・仕事を辞めて、
時間が出来て父母の世話をすることが出来た。

もちろん父母との思い出はあるが
「沢木」の様な濃密な交流はなかった。

単に断片的な思い出だけだ。

父と精神的な会話をした記憶がない。

母との間には生活面での日々の思い出がある。

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