« 【医療-8】 | トップページ | ★狼は帰らず(8):完★ »

2016年6月23日 (木)

★『無名』(5):沢木耕太郎:完★

『無名』(5):沢木耕太郎:完★      H286181
沢木耕太郎:幻冬舎

2003年9月15日 第一刷 発行

********************

『第9章:隅田川』

2ヶ月が過ぎた。少年の頃の父。

「少年ケニア」を毎日曜日に読んでくれた。

死の1週間前にストマックチューブを自分で抜いた。
「もういいんだよ」と言った。

最後の日、カボチャの蒸し物を「パクッ」と食べた。

それからしばらくして「ふっと死んだ」

父は静かに運命に従っただけだ。

「隅田川」」と言う文章が出て来た。

小田原町、明石町・・・立教大學、聖ロカ病院、etcがあった。

「異人さん」の家もあった。
築地界隈を調べた。歩いた。

父と見た1度だけの映画を思い出す。

「私は父の代わりにそう呟いた」

*******************

【感想】

今回の入院で何だかぼんやり行く先が見えて来た。

つまり《腫瘍》か《肺炎》だ。
いずれ体力が落ちて行き、何かの原因で終焉を迎える。

達観と言う訳ではないが(恐れ)も(恐怖)もない。

唯そうなるだろうと思うだけ。
唯物論も精神論も哲学もない。

唯そうなるだろうと思うだけ。

宗教家も哲学者も議論はするがその実在社会で証明は出来ない。

現世の人を何とか納得させようと努力しているだけだ。

科学者・数学者は少し違う。
実証を重ねて少しづつ、世界を
拡げて行く。
しかしこれもどこまで行っても終わりはない。

宇宙の先にはマダマダ先があり、

ミクロの先には更にミクロがある。

《無》の《存在》、《存在》の《無》なのかも知れない。

だから考える必要もないし、心配する事もない。

今後、これからの時間に何が出来るか、何をしたいのか。

沢木耕太郎の様な文書や佐瀬稔の様な小説も私には書けない。

無名の人は何も残さない。

いや、色々な人生を残しているが歴史には残らない。

私も自分の楽しみを続けるがまとまった作品など出来るわけもない。
まして歴史に残るものもない。

だけど駄作でも良いので、作って行きたい。
完成することはない。

頂上に達することもない。

唯行く道端に一つづつ置いて行くだけ。

どんな色、型、思い、記録・・・
私の道は
BLOGかもしれない。

手紙でもない、文章でもない・・・
簡便な
BLOGがあってよかった。

私の行く道・・・・。
そろそろ朝の5時になる。5月27日。

|

« 【医療-8】 | トップページ | ★狼は帰らず(8):完★ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/161998/63818187

この記事へのトラックバック一覧です: ★『無名』(5):沢木耕太郎:完★:

« 【医療-8】 | トップページ | ★狼は帰らず(8):完★ »